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今朝の毎日新聞

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以下、記事全文。

『塙保己一賞「奨励賞」の踊正太郎さん 全盲の津軽三味線奏者 伝統の世界にみずみずしい感性』

 活躍する障害者を表彰する「第10回塙保己一(はなわほきいち)賞」の奨励賞に、全盲でプロの津軽三味線奏者、踊(よう)正太郎(本名・進藤正太郎)さん(39)=石岡市北府中=が選ばれた。「伝統の世界にみずみずしい感性を吹き込んでいる」と評価された。踊さんは「目が見えないからこそ、耳や肌で敏感に感じた津軽のイメージを音にして伝えたい」と稽古(けいこ)を重ねている。

 同賞は、江戸時代に活躍した全盲の国学者、塙の精神を受け継いでいこうと、出身地である埼玉県が2007年度に創設。40歳未満の個人を対象にした奨励賞のほか、大賞、貢献賞がある。昨年12月に表彰式があった。

 生まれつき視覚障害があった踊さんは、民謡や三味線などをたしなむ「芸術一家」に生まれた。祖母は地域の人に舞踊を教えており、踊さんも物心がついたころから稽古場に通って、レコードやカセットテープから響く三味線の音を聞いて育った。3歳の誕生日には祖母からおもちゃの三味線をプレゼントされ、見よう見まねならぬ「聞きよう聞きまね」で練習した。

 津軽三味線は津軽地方(青森県西部)の男性視覚障害者が人家の門前で演奏し、金品をもらう「門付(かどつ)け芸」から始まったとされる。踊さんが出合ったのは6歳のころ。自宅から父の車で片道40分かけ阿見町の師匠のもとに週1~2回通った。「朝、学校に向かう車の中でも、構えや指の動きを練習した」と振り返る。

 県立盲学校(水戸市袴塚)高等部2年の時に出場した全国大会で6位の成績を残し、「三味線で生活していこう」と腹を決めた。卒業後は本場・青森で名人の内弟子となり、「民謡酒場」の舞台にも立った。20歳から3年連続で全国大会優勝。その後も別の大会で日本一に輝き、12年には大手レコード会社からメジャーデビューを果たした。

 普段はライブハウスやホテル、病院などでソロコンサートや障害者イベントなどで腕前を披露。昨年は約120カ所で演奏した。

 2月25日午前10時半から水戸市南町3の「紅茶館」で記念ライブとトークショーを開く。3000円で定員50人。踊さんは「三味線のアドリブと力強さに魅了され続けてきた。風と雪が舞って肌に刺さるような寒さや、海の荒々しい音など、伝統ある津軽の風景を伝えたい」と話している。問い合わせは紅茶館(029・224・5078)。
by md0974 | 2017-01-21 20:48 | 踊正太郎日記2017 | Comments(0)